セールスのすぎやんです。
ゴーリストにも、2017年4月に新卒6名が入社してくれました。今、彼らは各事業部に配属され、OJTを通じて必死で業務を覚えています。
そんな中、皆が良く口にするのが「ビジネス上のコミュニケーションが想像以上に難しい。」ということです。元々会話が苦手というわけではなく、むしろコミュニケーションは得意領域と感じていた人にこそ多く見られます。
そこで今回は、彼ら新卒のメンバーに向けて「ビジネス上のコミュニケーション」について、書いてみました。
ビジネス上のコミュニケーションとは
まず、「コミュニケーション」とググると、「気持・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。」と出てきます。これは何となく分かると思います。
では、「ビジネス上の」という言葉が加わることで、なにが変わり、難しくなるのでしょうか。
[人を動かす手段であること]
まず、ビジネス上のコミュニケーションとは、コミュニケーション自体は目的とはなりえず、人を動かす手段であるということです。
例えば以下のような場合、発信側は受信側に何らかの行動を促すためにコミュニケーションをとっています。
⑴部下が上司に抱えている問題を相談する
⑵上司が部下に業務の指示をする
⑶人事担当が求職者に入社を勧める
⑷営業担当がお客様に提案する
⑴は上司に問題を解決してもらいたい、⑵は部下に業務を遂行してもらいたい、⑶は求職者に入社の意思表示をしてもらいたい、⑷は発注して下さい、などですね。
対して、日常的なコミュニケーション(友人や家族等)ではコミュニケーション自体が目的となることがあります。
例えば、以下のようなものは、その後に何らかの理想はあるにせよ受信側を動かすのが目的ではなく、すること自体が目的となることがあります。
- ゲームの話
- 週末の話
- 今日食べたご飯の話
- 愚痴
- 玉砕覚悟で愛を告白
[正解・不正解がわかること]
また、ビジネス上のコミュニケーションでは、受信側が意図した行動をしてくれるか否かでそのコミュニケーションの正解・不正解が分かります。
例えば、先に挙げた⑴〜⑷の例の場合も、期間の違いはあるにせよ、必ず何らかの行動として結果が返ってくるのではないでしょうか。
対して、日常的なコミュニケーションにおいては、明確な正解・不正解はなく、コミュニケーションの受信側がフィードバックを曖昧にすることができます。
先の例に上げた「玉砕覚悟で愛を告白」された側は、断ることも流すこともできますよね。
まとめ
結論、ビジネス上のコミュニケーションには、以下2つの特徴があり、まずはこれを理解することが重要です。
①コミュニケーションは人を動かす手段であること
②コミュニケーションの正解・不正解が分かること
この2つを理解し、意識していないと、良くわからないけどビジネス上のコミュニケーションは難しい、となります。
①を意識せずに、日常会話の延長で目的のないコミュニケーションをとると、うまくいかない、ということに陥ります。相手を動かすことが目的であると意識すれば、「伝えること」ではなく、「伝わること」、それによって相手が動いてくれることが重要だとわかると思います。
この視点があれば、意図したことが相手に伝わっているか、そうでなければ何を直せば良いかと改善の糸口が見つかります。
②を理解しておかないと、日常ではうまくできていたつもりのコミュニケーションが、ビジネスになった途端、急にうまくいかなくなったと感じてしまいます。しかし、急にうまくいかなくなったのではなく、結果が明確に返ってくるようになっただけです。これを理解していれば、どんなコミュニケーションによりどんな結果が返ってきたのかを受け止め、改善していくことができるはずです。
次回は、上記を理解した上でビジネス上のコミュニケーション力を高めるコツを書いてみようと思います。 読んで頂きありがとうございました!
プロフィール:すぎやん。HR事業部のマネージャーとして、セールス&マーケティングからオペレーションを統括しています。
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